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⾔葉からの⾃由 コピーライターの思考と視点

電通、三島邦彦による著書「⾔葉からの⾃由 コピーライターの思考と視点」)が4月1日に発売。

発売前の予約段階で、Amazon 広告・宣伝カテゴリーで1位を獲得した本書、その著者は、コピーライター 三島邦彦氏。

言葉からの自由

これまでにNetflix「人間まるだし。」「再生のはじまり」「上を見ろ、星がある。 下を見ろ、俺がいる。」、本田技研工業「「難問を愛そう。」、Honda F1ラストラン「じゃ、最後、行ってきます。」などのコピーを手がけ、2022年にはコピーの最高峰を選ぶ広告賞「TCC賞」で三冠に輝いています。

この本に書かれているのは、「コピーライター」という名刺を持った日から現在に至るまで、「コピーライティング」について三島氏が考え、実践してきた数々の「思考のかけら」。

ビジネス書の領域では近年、コピーライターやクリエイティブディレクターが書き手として注目され、さまざまな著書が世に送り出されているのですが、本書のようにここまで真摯に、真正面から「コピーライティング」に向き合った書籍はそう多くはありません。

商品のキャッチフレーズ、CMのナレーション、ブランドステートメント、ネーミング、店頭ツール、Web広告、さらにはミッション・ビジョン・パーパスや経営者のスピーチなど、広告コミュニケーションの領域の広がりと共に、コピーライターが任される領域やその役割も広がりつつあり、そんな中、三島氏は「コピーとは、誰かのためにコピーライターが書くものすべて」であり、それは「価値を感じる言葉」であると定義、そして「言葉にできることはなんでもやるのがコピーライター」と、そのスタンスを明確に示しています。

そんなスタンスで書かれた本書は、「言葉を考える」「言葉を読む」「言葉を書く」「そして、言葉を考える」という4つの章から構成され、これらについて、三島氏は日頃考えていることを惜しみなく書き綴っています。

しかし、そこに書かれているのは、コピーライティングの作法でも手法でもなく、さらに言うならば、書き方の技術でもありません。

コピーライターとして16年のキャリアを積んだ現在の三島氏ならではのフォーム、そして言葉に向かうときの心構えです。

書くことは、思い出すことに似ている。 書くことは、思い出すことから始まる。

考え出すというよりは、大事なことを思い出すという感覚。いつかどこかで考えたことが、今目の前に文字として

現れること。新しい何かを付けくわえるではなく、埋もれてていたものを掘り起こすこと。そこにきっとコピーはある。

これからコピーライターを目指す人、コピーライターになりたての人はもちろん、言葉を考えることが好きな人、言葉に悩みを抱える人など、そんな人たちにとって、本書は言葉とあらためて向き合う機会になると共に、言葉を仕事にしていくことへのエールをもらえる機会になるような書籍となっています。